往診先で、外来で高齢者の方のこれまでの
人生を伺うことが多い。
ロッククライミングを長年やっていたお米屋さん
歌舞伎座や国立劇場でお三味線を弾いていた方
戦後すぐに女性記者として地方新聞社に応募した方
寡黙である高齢者がなんと多いことだろう
戦争中も終戦後も、ただ黙々とお国の為に
青春を捧げた人生
そういう方々を粗末にする今の医療制度には
いつも哀しい思いがする
資産がある方は、高額の有料老人ホームにも入居できるだろう
生活保護だと、何とか特養ホームや病院へ入れるだろう
そのどれにも属さない人は老後はどうなるのだろう
住み慣れた家に、最期まで住めるよう私たちは支援し続けたい
以前勤務していた高島平周辺の高齢者の方々は、お元気だろうか
年末になると、お顔が浮かぶ方々が何人もいる・・・