「3つの胃潰瘍のうち、1つが胃と腸をつないだ場所にできていて大きいって
先生が言っていたのよ」
20代の時の胃切徐そして4年前の残った胃と腸の吻合手術。
吻合部潰瘍だった。
だから、お腹がはるはず。
苦しそうだった。
1ヶ月は潰瘍のクスリを飲み、様子をみるようだ。
いつまでも元気でいて欲しいと願うばかり。
夜空を見上げ、小さい頃病弱な母が死んでしまう事を思っては
夜冷たいシーツのベッドで泣いていた事を思い出した。
あの頃はいつも母がいなくなる恐怖があった。
明るくてひょうきんでくったくのないのは表面だけで
一人になる夜は、声を殺して泣く弱い少女だった。
人はいつか必ず別れがやってくる。
でも、それがずっと先であることを願っている。
大切な人を失う恐怖からいつまでたっても逃れられない。
だから毎日を丁寧に大切に過ごそう、寄り添っていこう。
人生は短い、自分が思う程長くはないのだろう。
縁あって知り合い係わりのあった人の幸多き事を願っている。