「スローなブギにしてくれ」
大学生の頃かもしれないこの曲は
南 佳孝さんのこの曲が無性に好きで
何度も聞いていた
俺の肩を抱いてくれ、人生はゲーム…
渇いた声がたまらなかった
男の弱さなんてあの頃はみせて欲しくなかったけれど
この頃では、男がほろりと見せる弱さの方がはるかに
愛らしくて、抱きしめてあげるわ…なんていう気持ちになる
プライドが肥大している男性は多い
そんな男が弱さを曝け出せるのは、大人だからできる事だろう。
ジンの助けなんかかりずに「おまえが ほしい」と言って欲しい。
真っ直ぐに私だけを見て、言って…
・・・・・・
「先生が、いけないんだ」
採血をして凝固してしまったとき
痛かったから、何か気にさわったかしら
「先生が、素敵だから…」
80歳のSさんのお茶目ぶりに、どぎまぎした8月の午後の往診の一幕。