昨日当直室で、何となくテレビを眺めていた。
110歳の男性の言葉「明日はないと思って日々完結」という
そういう内容だったと思うが。
当直明けで高速も渋滞、一般道も混雑していて帰宅すると
「お母さん、お腹すいた」の言葉。
ありあわせで(いつもね、本当にごめんね)昼ごはんを作る。
午後の往診に間に合わないから、ダッシュで家をでる。
頭痛がするし、何となく体調がおかしい。
緑ヶ丘でケーシーを着て車から降りる男性をみる、きっと
往診医だろう・・・
「先生、頑張れ!」と呟くそして、自分にも。
今日一日を完結する気持ちを思う。
一軒目のNさん宅に伺う。
92歳のNさん、自室内は杖なしで歩く。
「今日は、ご機嫌が悪いです」とヘルパーさんが悲しそうに私に言う。
なんとかとりなして、笑顔になっていくNさん。
2軒目のFさん、Fさんご夫妻にはいつも励まされる。
お二人の間に流れる優しい風、信頼にいつも温かい気持ちになる。
3軒目のMさんは、1人暮らし。
「洗濯物を外に干せなくて・・・」ワンルームマンションに転居してから
本当に外にでなくなっている。
「丈夫でありがたいと思っています」と毎回言われる。
寿命はわからない、1日々を完結にできますように。