電子カルテのバージョンアップが終った。
サポーターのMさんには、本当にお世話になっている。
足を向けて寝られない人リストの上位ランクの方。
犬がとても好きな方で、遅い夕ご飯を食べながら
昔いた互いの犬の話になり盛り上がる。
申し訳なさそうな顔をしてしょげるのが犬。
逆切れして、いなおるのが猫。
日曜は、福助のフィラリアのお薬を貰いに行かなくちゃ。
パメラ嬢は、毎夜甘えてくれて嬉しいけれど腕が爪あとだらけになって
しまい、治るのに時間がかかる年頃になったので困っている。
実家に昔いた純白の犬のチビ太の話になって
掛け布団から耳だけが見えていた事を思い出し
高校生時代の私も蘇った。
女子高で、がんじがらめの校則にうんざりして
大学へ行くための通過地点だった。
鉛のような気持ちを奮い立たせ通学していたっけ。
開業医だった父の手前不登校もできず。
浪人時代の心の支えは「くろ」という今では見かけない
雑種の大人しい口のくろい犬だった。
遅くまで勉強している間中、ガラス越しに耳が見える。
凍りつくような冬の夜も蒸し暑い夏の夜も、スダンドの電気を消すまで
ずっとコチラを向いて見守ってくれた「くろ」だった。
ずっと忘れない、あなたのことは。
研修医の時父から「今息をひきとりそううだよ」と連絡を貰い
到着した途端息をひきとった「くろ」
号泣の想いではその時だった。
ありがとね、くろ。
あなたがいたから頑張れた。
ずっとそしていつまでも感謝している。