小説は二度読む事は、めったにないが
この作品だけは別で、もう何度読んだ事だろう。
ベッドの脇の木挽きだしの上にはいつもおいてある文庫本。
「雪の降るまで」 田辺 聖子著
官能小説などと呼ぶには軽々しくて男女の交わりの
余韻がずっと躰に残る。
溜め息をついては、本を閉じる。
私は、以和子の愛人の大庭に恋をしているのだから。
京男・すっぽりと嵌る・つづきにならない係わり
森 瑶子さんでもなく、小池 真理子さんでもなく
男と女のわけありに熟知しているのは
田辺さんなのだろう。
「先途、楽しみまひょなあ・・・・・・」