「月はなかふぇ」2016年1月27日開催報告
講師:山口 博さん (月のはなかふぇの常連さんです)
『認知症患者と確定申告』認知症の妻と道連れの年老いた年金生活者の事例報告
お正月にふさわしい詩吟をうたわれてのはじまりでした!!
医療保険・介護保険の複雑な仕組みをとてもわかりやすくお話し頂きました。
1)居宅サービス費用の中にも、医療費控除の対象がある。
①サービス自体が医療費控除の対象とされているもの
②サービス自体は医療費控除対象外であるが、医療費控除の対象のものと併用されている
場合には医療費控除対象となること。
例:入浴サービス利用+訪問看護(医師の指示書が必要であり医療費控除対象となる)
入浴サービスだけですと医療費控除対象ではありませんが、上記のような場合は
医療費控除となります。
「ケアマネージャーさんより詳しいわぁ」と会場から驚きの声がありました。
2)「障害者控除対象者認定書」をうけると税法上障害者控除をうけられこと。
要介護1や2の方は「障害者」に準ずるもの。
要介護3以上の方は「特別障害者に準ずるものとされます。
区の総合支所保健福祉課に「認印」をもっていきましょう。
すぐに認定されるそうです。
長年の介護経験もお話しされ参加者の方々から「とてもためになった」と嬉しい感想を
頂きました。
ご自分で作られた資料(エクセルの達人なのです)をもとに2時間近くお話しして頂きました。
確定申告とはなんぞやから教えて頂き、ありがたい講演でした。
そして、今は特養に入所されている奥様の長年にわたる介護のお話しは往診医として伺っていた私にとって
何と浅い見識でしか対処していなかったかと深く々反省した次第です。
いつか山口おとうさん(私たちはそう呼んでいます)と一杯やりたいものです。