学食に向うと、のんびりと猫が玄関脇を歩いていた。
「はい、できていますよ」と食堂のおばちゃんが案内してくれた。
顔見知りの学食のおじちゃん「ならちゃん(息子のこと)、元気ですか!!」と
声をかけてくれる。
私が寮医を続けているわけの一つにはこの学校の食事目当て。
そして、教師が苦手の私が安心して話せる先生がいる学校だから。
自由の森学園にいたら、私の人生もまた変わっていた事だろう。
入学式も卒業式も、嬉し涙でハンカチが濡れていた。
往復4時間の道のり、最近は体力が少し落ち気味で
弱音をはきそうだけれど、やっぱりこの学校に関わっていたい。
帰り道の中央道から見た月は「頑張れ、まだまだこれからよ」と
言ってくれたように思う。
群青色の空に浮ぶ月に感謝。