10日
実家の母宅へ行く。
今年初めて母の顔をみる。
「あっ、太った」と言われて今日からダイエットを誓う。
お正月、だらだらして暮らしていたし・・・
「おばぁちゃん、随分はっきり言うよね」と息子がポツリ。
お誕生日プレゼントは、紫色地のストール。
暖かそうで、手触りがよかったので決定。
帰り道の運転は息子、助手席は家人。
念願の後部座席の人となる。
車窓からの風景は随分と違うのね・・・
息子と一緒にいる時間を以前よりうんと作る努力をしている。
そういっても普段は急な往診もあり「ごめん、夕飯食べていて」
「いつもそうだから、慣れているよ」と言われ胸がつまる。
物忘れ外来で親子関係をみていると、互いの言葉遣いや
互いの反応は本当によく似通っている。
私も大いに反省する所があり、息子への対応を
考慮中。
11日
8年ぶりに従兄弟に会う。
ずっと気にかかっていた。
すっかり元気になった姿をみて安堵。
保育園児だった息子が19歳。
従兄弟のことはその頃から大好きで
「本当に久しぶりに楽しかったな」と帰りの車中でもしきりに
言っていた。
自分の道を自分の目でその手で生きている叔父を
息子は敬愛している。
「この柱は手触りがいいな、この色は本当に落ち着くね」
従兄弟が建てた近隣の家を見せてもらったときの息子の言葉。
固民家を移築したような家。
私がいつか住みたいと思っている家を、息子も好きだった。
帰りの高速もずっと息子が運転。
助手席の人にもなれた。
誰かに習うというのではなく、自分の生き方を自分で探す人。
従兄弟はそういう人だろう。
「絵の先生について習えばいいのに」と従兄弟の奥さんが言う。
「習ったら、自分の絵じゃなくなってしまうよ、だからいいんだ」
従兄弟のその言葉に息子は、何かを感じたらしい。
人は人の中で育っていく。
楽しい連休だった。