「前の方がいいと思うけど」と母の感想。
やっぱりと・・・思う。
「小さい頃、三つ編みにしたりいろんな髪型にしたのよ」と
ショートになった私をみる。
「若くみえるけど、前の方が好き」
ゴールドの免許証も今年書き換え。
今もっている免許証はショートヘアの私が写っている。
5年ぶりに髪を切った、見慣れない自分にしっくりいかない、そして
母の言葉に「やっぱりね」と。
母に似て猫毛で痛み易いのでしっかりお手入れをしないと
ロングは大変だった。
また、伸ばしましょうと小さく決意。
・・・
「甲州街道のあのあたりにドコモあるわよ」と母が言うので
パーキングに停めてお店の前にいくと「ソフトバンクだけど」
「あれ?これってドコモじゃないんだ」
母は、ソフトバンクもドコモも同じように思っていた様子。
「駅前のパチンコやがあった所に確かドコモがあったわ」
行って見ると「あら、あった」
最近携帯の話し声が遠くに聞こえたりすると言われていたので機種変をした。
「何色がいいの」間髪をいれず「「これ、このピンクがいい」と
即決即断、私はこの血をひき付いたんだと思った。
翌月3000円支払うだけで無事変更完了。
「長野物産展、そごうでやっているの」
飯田出身の母だから、これは行かなくちゃと向う。
化粧品を買うのに付き合ってもらいその後催事場に行く。
「あ、きんつば」「おやきだわ」と嬉しそうに母は言う。
「10年ぶりくらいよね、二人でデパートに来たのは」と言われ
何と親不孝な娘かと深く反省。
私が10センチ近いヒールのサンダルを履くと背が縮んだ母と
同じくらいになる、以前はもっと大きい人だったのに。
それに、二の腕の細いこと。
今年81歳になる母、18年前に父が亡くなりようやく自由に外出できるように
なった。束縛の王様だった父、さぞや大変だっただろうな。
「これからは、あちこち行きましょうね」と言うと「ありがとね」と言われた。
母に毎日食事を届けてくださる母の親友のOさんにお土産を届けた。
母の新しいシャンパンピンク色の携帯の設定をして私は帰宅。
母の嬉しそうな顔をまた見に行こう。
あと20年は生きてほしいから。