「人間なんて、1人で生まれて1人で死んでいくのよ、子供も家族もだめよ・・・」
今日の往診先のNさんの口から零れた言葉。
同じ言葉が亡くなった父のノートに書かれていたと以前母から聞いた事があった。
それを読んだ母の落胆は、予想をしていてもとても辛かったと。
笑みを絶やさない母は、本当はいつも悲しげにみえた。
子供心に、それは得体のしれない不安を増幅させた。
布を織るように、1本1本の糸を大切に紡ぎ続けたい、人との係わり。
最期を迎えるときには、父のようには思いたくない。
願わくば、最愛の人に手を握ってもらい感謝の気持ちを伝え
旅立ちたい。
Nさん・・・小さな力だけどNさんの事心配してるんだけどな・・・